ここ最近話題になった電通社員のニュース。ネットでも各方面から意見が飛んでいるし、周りでも様々な意見が。それを聞き、眺めながら、私が思うこと。
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■どこの誰が悪いのか?
あまりにもピンポイントすぎる発想の問いかけだと思うんだけど、まず会社も、上司もいいわけないじゃない。どんなに正論語っても、人が命を落とす結論になったらダメでしょう。電通という会社の力の大きさを利用していたメディアもそうだし、企業も含め、実際に「俺電通だぜ!」って言って働いている人だっているわけで。今回この会社だっただけで、まだ似たような企業はいっぱいあるわけだし。
そして前の記事でも書いたけど、本人もその周りも何かできることはなかったのかな?と思ってしまう。亡くなった方を批判するつもりはない。これを大前提にして思うことは、身体に異変が起きたら、会社なんて辞めちゃえばいい。
そんなに身を捧げても、会社は責任取ろうなんて思ってないよ。「給料払ってるんだからその分働け!」って。代わりの人はたくさんいる。お金を払えばもっと優秀な人を雇える。自分1人辞めても会社は潰れないし、社会は壊れないから大丈夫。会社の心配なんかしないで、辞めればいい。
■会社を辞めるということ
会社を辞めるって怖いのかな?お金のこと?世間体とかそういうこと?会社側からしたら、優秀な人材がいなくなるのは怖い。マンパワーが減るのが怖い。だけど逆ってあるの?ということを思いながらこのニュースを見ていると、なんかどこかで議論の軸がずれている気がして違和感。
自分の大事な時間を費やして、その対価で給料をもらうのであれば、転職してもいいだろうし、独立したっていいだろうし。日本って健康であれば「最低限の生活」って仕事を選ばなければある程度できる国だと私は思っている。
だからお金だけが心配なら、なりふり構わずどんな仕事でも挑戦してみればいいし、これがやりたいって思ってるからその会社にいるのであれば、休職するのも1つだろうし。
ふわふわな夢を見ろなんて思わない。願えば叶う、そんなのはない。でも地に足をつけてゆっくり進むことができない国じゃないと思う。社会的補助が必要なら、前向きに受ければいい。そのために私たちが払っている税金を使ってくれるならば大歓迎だと思うのです。
■雇用契約書を確認しないでサインをする→退職時にトラブル
実際に相談受けたことがあるんだけど、高卒で就職が18歳、専門短大卒で20歳、大卒で22歳ぐらい。入社するときの雇用契約書って隅々まで見てサインする人ってどのくらいいるんだろう。大卒、大学院卒、転職組なんかはチェックするだろうけど、高卒の子って理解しているかなって思う。
私に相談があったのは美容師さんで、転職の時に会社に訴えられたっていうことがあります。理由は「契約違反」。でも本人はなんのことかさっぱり。要は就職したことに喜んで、契約書の内容をよく見ずにサインしたってこと。これって本人にもちろん問題はあるんだけど、それにしても適当すぎる。
雇用契約書にサインするときは事細かに確認したほうがいいと思います。会社に不利なことはもちろん書かれていないと思うから、せめて「もしもの場合」というのを出来る限り想定して読む。自分の時間を費やすんだからさ、そのくらいはしようよって思うのです。
日本の今の現状って、企業自体もおかしいけど、仕事そのものに対する概念みたいなものもおかしい気がする。こういうニュースが出たことは、決していいことではないけれど、日頃無関係と思っている人も巻き込んで議論されることは必要かなと思います。