labo. エルメス手帳の使い方

エルメス手帳をこよなく愛し、時々海外ドラママニア。大人らしく、都会で自由に暮らす。エルメス手帳の使い方を日々研究中。

今の会社が全て、ではない。

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20代の後半で独立してからを振り返ると、今はその頃に比べて仕事のスタイルが変わったなって感じています。最初のころはがむしゃらというか、怖いもの知らずというか。体力もあったし、やってみて考えようっていうタイプだった。何をやっても、誰に会っても楽しかったし。最初はそれでいいと思うのです。でも。さすがに経験10年を目の前にして、その頃と同じ様にはいかないなと感じています。

 

■スキームが先か、仕事を請けるのが先か

お金の流れ、作業の流れというのをスキームで作り、仕事を請ける。逆に仕事が来たからスキームを組み立てる。これってどっちもあることだと思うのです。そして理想はこっちっていうのはあっても、どっちが正しいかは意見もいろいろだとも思う。それでも。私は先にスキームを選びます。

 

なぜなら、スキーム後付けの仕事スタイルは山ほど経験して、しんどいことが多かったから。それは精神面だけではなくて、何か起きた時のダメージが通常の何倍にもなる。それで仕事を逃したというのであれば、それはそれ。勢いで決めて進む時期は過ぎました(笑)というか、体1つなのに、そんな勢いだけの仕事をしている余裕がなくなったのかも。

 

■スキームのベースは契約書、そこで役割をはっきりさせる

お金の流れも、作業の流れも、全部契約書ベースで決める。そうじゃないと、小さい会社って弱いんですよね。ちょっとの隙間に割り込まれて、必要以上の仕事をさせられたり。それを断れなかったり。今、話題になっている電通の話。

これって企業がどうとか、亡くなった人がどうっていう話だけど、私の中では全部の意味で広告業界ってそういう業界だと思っていて。とにかくえぐい。仕事の仕方、お金の流れ、えぐい。そういう業界は広告だけじゃなく、どこもそれに近いんじゃないかと思います。似たり寄ったりの業界、たくさんある。

 

そんな中で小さい企業が何かを主張するとしたら、ここ(契約書)をベースにするしかない。何かあった時に言いたいことを言うために、会社と自分を守るために書面をもって役割を決めてもらう。(外部の私たちでさえ言いたいことが全部言えないことがある。雇用されている人たちはもっと言えないんじゃ?)これの手を抜くと、すごい後になって何倍にも大きくなって戻ってくることがある。私の会社は小さい会社だけど、顧問料払って弁護士をつけているのはここに理由があったりします。

 

■今の会社がすべて、ではない

生活がある、家族がいる、努力してきた、いろいろあるとは思うんです。それでも。命を削ってまでする仕事ってない。しかも誰かに雇われてまで。例えば私も、今の仕事がダメになっても他の方法で稼げばいいと思っています(特に何かと思いつきはしないけど)。いざとなれば業種を変えてもいいし、別の事業の展開を早めてもいいし。今いるこの場所や会社が全てではない。私にとっていろいろな犠牲を払ってやってきた会社なので大事です。事業も、人も大事。だけど、命と天秤にはかかりません。

 

なんか、電通のニュースは、会社に問題があって上司もどうかと思うけど、もう少し何とかなんなかったのかって思ってしまう。欝になった、残業時間が多い、上司に怒られる。これは日本中たくさんの人が経験しているはず。その中で、みんなもがいているのではと思うから、きっと何かきっかけの一言、1つの行動があればもしかしたら・・・と思ったりしちゃう。こういう事件は、企業そのものと、働く側の意識も一緒に考えるきっかけになるのではないかと思います。

 

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