labo. エルメス手帳の使い方

エルメス手帳をこよなく愛し、時々海外ドラママニア。大人らしく、都会で自由に暮らす。エルメス手帳の使い方を日々研究中。

お金とタイミングの話:お金がお金を生んでいる「金は天下のまわりもの」

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独立したいとか社長になりたいってよく聞くけれど、そんなんすぐなれる。会社の設立ってお金払えば専門家がやってくれるし、今は資本金1円でも会社ってできてしまう。その前に、会社として構えてスタートすることで何がメリットなのかを考えて、フリーでスタートするのか、会社にするのかということさえ決まればどうにでもなる。

 

■生活できるほど稼ぐために190万の投資は安いか、高いか

パラリンピックを観ながら眺めていたtwitterのタイムライン。こんなツイートを見つけました。ついでに私の感想。

 

このツイートに対してどうこうの意見ではないのです。本当に感想。そしてその延長で感じたことを今回は書きたいなと思っています。

 

お金ということだけにスポットを当てるなら、初期投資190万で食べれるようになるなら安いもん、と思います。私も含めて、会社もそうだけど新規事業という括りでさえ、個人スタートだとしてもこの5倍10倍ってかかるのは普通じゃないかなと思う。(規模や何をするか、ということは別の話)

 

世の中、ただで儲けようなんてそんなアホな話はないと思うのです。たまたまとか、お金の代わりに技術を払う、だったらありえるかもしれないけど。うちの両親がよく言います。「タダほど怖いものはない」って(笑)

 

初期費用は抑えられるだけ抑えたほうがもちろんいい。だけども!0円はないよね。よく聞くじゃないですか。「0円からビジネス始められるよ!」みたいな話。もう胡散臭すぎる。

 

■お金がお金を生んでいる

私もいろんな話をいろんな方から聞いたことで学びました。世の中お金がお金を生んでいるんですよね。資産や資金を投資して、そこで報酬や財産を得る。それを使って事業や投資を行い、また儲ける。規模に差はあれど、結局はこうやってお金が回っているんだと思います。

 

職業でいうと、これが事業家と言われる人たちなんじゃないかな。特殊な職業を抜いて、基本はこうやってお金が回る。「金は天下のまわりもの」ってその通りだと感じています。ただ回すのではなく、そこに知恵とか知識、人の力が加わる。だから掛け算のように数字が大きくなっていく。

 

その仕組みが理解できた時に、自分はどうするか。ビジネスのフィールドって無限でもなければ、わりと狭いと思うのです。業種だって限られていて、その中にまた枠がある。

 

無限に可能性がありそうなネットの世界だって、アイディア次第でいくらでもどうにでも立体的にはなっていくけど、平面でいったらきちんと枠はあると思うんですよね。世界中のアイディアマン、ビジネスマン、プロフェッショナルがその中にいるわけですよ。そして「何かできないか」「どう儲けようか」って考えている。その人たちと同じフィールドに入る(稼ぐ)っていうことなのに。

 

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これはないでしょう。お金をかけたからといって、必ずリターンがあるかなんて分からない。なんの保証もない。その中でもがくんですよ。どうしてだろう、なんで上手くいかないんだろうって(笑)

 

3ヶ月で元が取れるかもしれなければ、10年かかるかもしれない。その前に資金がなくなってやめることになるかもしれない。そんな中でやるのです。あっちこっちからオファーがあったり、時には一緒にやろうということにもなる。その時はまずお金の価値観を合わせるべきだと思います。ここを外すとすごい大変。特に共同出資とか最悪です。これは私も失敗したことがあって、ついでに同じような悩みを弟もやったので、私は心に刻んでいる(笑)

 

■“タイミング”の経験談

あとはタイミングですよね。数年前、私の友人が「起業したい」と相談してきたことがありました。すでに事業を立ち上げていた私と弟は「いいじゃない」って。東京という場所をまぁまぁわかっている私と、数字にシビアで海外から東京という場所を見ることができる弟。私たち姉弟が声を揃えて「これはいいよ!」と言ったことがあったのです。

 

固定費、ランニングも含めて、仕入れだとか技術だとかも目処を立てて。さぁいこう!ってなった時に、その友人が「やっぱりできない」って。資金を出すのがこわいって言うんです。うむ。

 

事業立ち上げの時の資金調達の方法って、そんなに選択肢としてはないんですよね。自己資金か、金融機関から借りるか、出資してもらうか、家族から援助を受けるか。どれでもいいんです。みんなどれかをやっている(笑)ただその友人は、その最初の資金調達にビビったんですよ。いろんな言い訳をつけていたけど、ただビビったんです。もちろん私たちは、どうすることもできないのでそのままにしました。

 

その数年後、東京であることが流行ったのです。まさにその友人がやろうと思っていたことが。その噂は海外にいる弟の耳にも入り私に連絡が来たぐらい。そんなもんなんですよね。特に東京なんて、なんでもある。真新しいものよりも、既にあるものを改善していくっていうパターンの中で。すっかりそのチャンスを逃してしまった友人。だけど何を言っても、時すでに遅し。私は自分のことではなかったけど、「あ、こんなもんなんだな」と思いました。チャンスを掴めなかった、それだけのこと。

 

■人×モノ×お金×タイミング

ただお金があればいいということでもないと思います。だけどチャンスに気がつかないっていうのもどうかなって。様々なピンチが多々ありますが、それもチャンスだと思ったり。そう思うと、チャンスがあってもお金がないときもある。お金があっても物事がチャンスに思えないときもある。このバランスってやっぱり大事だよね。よく聞く話ですが。

 

人×モノ×お金×タイミング

 

というところでしょうか。何をチャンスだと思うか、どこにお金を使うべきか。全部きれいに揃うことなんてめったにないので、その中でどう決断するか。正しいかどうかはわからないけど、これが私の価値観。頼むから私に、「タダでできるビジネスないですかね?」なんて聞かないで欲しい。そんなんないよ!

 

そんな風に思った日でした。

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