labo. エルメス手帳の使い方

エルメス手帳をこよなく愛し、時々海外ドラママニア。大人らしく、都会で自由に暮らす。エルメス手帳の使い方を日々研究中。

0円起業なんてありえない。

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すっかりオフィスビルに囲まれた中で生活をしています。最近は川を挟んで高層マンションが建ち始めたけど、日常感じるのはビジネスマンのシャキッと感。もちろんそれが嫌いなわけじゃないことは分かっているのですが、その中でこのお盆とか、年末年始っていう年に数回ゆる~くなる自宅近辺がとっても好きです。

 

今のエリアに引っ越しをしてきて早7年が経ちました。東京に出てきてまず最初に住んだのは高田馬場。駅前のごちゃごちゃ感を背中に少し行ったところにある「女子専用の」学生会館でした(笑)大学の寮とかそういうのではないんだけど、ちゃんと寮長さんふがいて、在籍カードがあって、門限がある。たしか10時頃だったんじゃないかなぁ。同級生の男の子たちが「ヒミツの花園」扱いをして、なんとかうちに来れないかと考えていました(笑)入れるわけないじゃん、って話(笑)

 

住んでいる本人は何でもないけれど、まぁ女子高と同じぐらい未知なんでしょうね。わからなくもない。そしてたいしたことない。初めての都会生活に両親も心配するだろうし、私も好き放題なわけだから、最初の1人暮らしがこういう形でよかったなと思います。

 

そこから世田谷、そして市川、また都内に戻って世田谷、そのあとに今のエリアに参りました。2度目の世田谷っていうのは自由が丘が最寄りのエリアで、振り返ってもとっても生活しやすい場所だった。買い物や食事、生活するうえで困ることもなかったし。だけどそのころちょうど独立したのです。そうなってくると、ちょっと不便だったかな。打ち合わせに飛び回るには。

 

というわけで、たまたま友人主催の交流会で出会った人からの紹介で、SOHOオッケーの物件に移ったわけです。登記もできる。会議室もある。打ち合わせスペースも常設。便利極まりないです。賃貸で登記もできなくはないと思うんですよ、黙っていればわからないとか。だけど、今の時代って簡単に起業できちゃうじゃないですか。だからそこそこの企業様と取引をするとき、先方さんが会社を見に来るんです。「こちらから伺います」って。そうなったときに「自宅なんで」っていうのはとっても言いにくくて。

 

引っ越しをしたことでそれがなくなりました。今となっては実績などもできてきたので、自宅までくるっていうのはほとんどなくなったわけですが、今度は自分が新しい方との取引をする際に、当時の先方さんの気持ちがわかったりして。

 

名刺交換をしても、その年の年末などに年賀状を送ると“あて先不明”などで戻ってくることも少なくない。新規で設立される会社の数に比べて、企業生存率の低さといったらびっくりするわけです(またそのうちゆっくりこれについては書きたい)。フリーランスという肩書のもとに、ひどい仕事の仕方をして最後に逃げる。←最近経験。

 

ほんと、そんな方ばっかりじゃないんです!むしろ、ベンチャーやフリーランスっていうことで見下されることがあっても、必死でやりきる企業や人たちのほうが多いんですよね。私の周りもみんなそう。なのに、なのに。たま~にいる、「勘弁してよ」と思う一部の人のせいで、ひとくくりにされることは納得がいかないわけです。

 

そこで私は思う。できるだけ負荷の少ない起業の方法を探るのはものすごく大切なこと。だけど、0円起業なんてありえないと思います。というか、必要なものは必要なんですよ。お金をかけなきゃいけないことにはかけないと。名刺だって、ウェブサイトだって、パンフレットだって。自分がそこに出せるかどうかと同時に、それらビジネスのツールを受け取った(見た)人がどう思うかってところまで考えて選択したほうがいいと思う。

 

私が最初につくった名刺は、紙とデザインにこだわりなんと1枚100円以上だった…(これは自慢でも真似しろということでもない)今思えば、ちょっとやりすぎたなとも思うのですが(笑)よかったなって思うことのほうが多くて。みんなほめてくれるんですよね、その名刺を。特に印刷会社の方なんて偉い方を連れてきて、それだけでしばらく会話が成立しちゃったぐらい。当時経験も、実績もなかった20代の女には武器になったのです。そう思うと、ビジネスツールって選びようだなと。

 

なんかあの頃の頑張りがとっても懐かしい。

 

そんな決算月の私です。

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