labo. エルメス手帳の使い方

エルメス手帳をこよなく愛し、時々海外ドラママニア。大人らしく、都会で自由に暮らす。エルメス手帳の使い方を日々研究中。

【本】野ばら:結婚は家族も含めてバランスの取れる相手がいい・・・と思う。

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舞台は宝塚と歌舞伎界。もうキラキラ全開が予想できる舞台になっていますが、中身は至って「アラサー女性向け小説」です。個人的にはなんとなく共感するというよりは、同年代だった頃を思い出すような。キラキラ世界だからこその幸せと不幸せが描かれています。

 

▶︎あらすじ

宝塚の娘役である千花は、歌舞伎界のプリンスと目される梨園の御曹司と、親友でライターの萌は歳の離れた評論家と、それぞれの恋を謳歌している。だが、花の盛りのように美しいヒロイン達の日々は、現実の退屈さや挫折、裏切りによってゆっくりと翳りを帯びていく。甘く苦い青春を描いた傑作恋愛長篇。

 

まさにあらすじの通り、甘く苦い青春という印象です。まず主人公の宝塚という、一般人から見てとっても内側に興味が出てしまう環境から、その人間関係が書かれています。私みたいな「あまり宝塚を知らない人」からしても、なんとなーく知識として持っていることってあるじゃないですか。例えば、上下関係の厳しさだったり、生活規則の厳しさだったり。そしてどうやって「トップ」という人が決まるのかとか、そういう内側のことって噂程度でしか聞いたことがないわけです。どこまでがフィクションで、何がノンフィクションかなんてわからないけど、そんな宝塚という別世界の裏事情をちょっと知った気分にぐらいはなれます。

 

そしてもう1つ、歌舞伎界の御曹司。主人公も、その親友も「お嬢様育ち」っていうのが前提というのがあるのでここもまた「キラキラ世界」の入り口なのではないかと思います。この歌舞伎界の御曹司について、やっぱり遊びかたや、周りの彼への対応が、一般的に想像している御曹司像だったと思う。そんなキラキラ登場人物の恋愛事情なので、そりゃキラッキラなのはそうなんだけど、やっぱり恋愛ってなってくると幸せと不幸せが背中合わせだなって思います。憧れのカップルに見えるはずの2人。でも歌舞伎界という特殊な世界に踏み込むには、、、ちょっとね、っていう。

 

基本、御曹司と呼ばれる人の結婚相手は、いろんな意味で選ばれた人なんじゃないかと思うんですよ。っていうのは、私の周りの御曹司たちは口を揃えて言う。「彼女はいいんだよ、可愛くて、自分が好きだったら。でも結婚は別」こんなに分かりやすく恋愛をしている人種っているんですよ(笑)もっと言えば、彼らが大学生とかで若かったりすると、「今のうちだけだから、可愛い子とすきなだけ遊ぶんだ」とか二十歳そこそこの子がサラッと言う。

 

彼らはそういう教育をされてきていて、将来自分が何をするべきかってわかってるんですよね。「だからこそ好きな女と結婚する」とか「親の仕事なんて」とか言う人って、ドラマの中と、あとほんの一握りだと思います(笑)格差結婚って綺麗事じゃ済まないくらい大変だと思うし、結局はお金で揉めるって夫婦あるあるだと思うんです。そこに歴史ある企業の後継者という責任だったり、こういう歌舞伎のような日本の芸能を引き継ぐことだったりってなってくれば、そんな簡単に「好きだから」とかいうレベルじゃなくなってきますよ(笑)

 

玉の輿ってさ、私が言っても嘘くさいけどすごい大変そうだなって。家族も含めて、バランス取れるくらいの相手がいいと思います。御曹司クラスじゃなければ通常はバランス取れるレベルだと思う。「御曹司」って日本じゃ一握りですもんね。世界の御曹司に比べれば、まだ私にも頭で理解はできる。世界クラスの御曹司は、本当にドラマの世界になってくるので話を聞いて楽しむものだと思います(笑)たしかに聞いていると楽しい(笑)

 

嫉妬もひがみもなく、ドラマや映画で観るプリンセスストーリーぐらいが面白いと思う、アラフォー独身女の戯言でした。

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