labo. エルメス手帳の使い方

エルメス手帳をこよなく愛し、時々海外ドラママニア。大人らしく、都会で自由に暮らす。エルメス手帳の使い方を日々研究中。

【本】SURVIVAL WEDDING サバイバル・ウェディング:「恋愛成就」の法則は高級ブランド企業経営戦略から学べばいい

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個人的に話の深さ、内容、スピードがものすごい合う本。思い出した頃に必ずもう1度読み返したくなる内容でした。ハッピーな時もへこんでるときも安定して読める、そんな内容。

 

▶︎あらすじ

結婚直前に婚約破棄された、黒木さやか(29)。なんとか復職するが、新上司はドSのブランド大好き編集長・宇佐美だった。彼がさやかに与えた仕事は「6か月以内に結婚し、それを記事にすること」で―。 ガールズムービーのような爽快な読み口に、読者モニターの女性9割が面白い!と大絶賛。登場するエルメスやルブタンなどハイブランドのマーケティング知識があなたの恋と人生を変えてくれます。新感覚ラブコメ小説、ここに誕生!

 

注目は「読者モニターの女性9割が面白い!と大絶賛」というところ。これは面白いです!まず主人公の上司である編集長のうんちくがたまらない。まさに「結婚できない男」の典型とも言える編集長だけど、たまにめちゃくちゃかっこいいことを言う(笑)そしてファッション雑誌の編集長らしく、有名ブランドの経営戦略をうんちくとして披露する訳です。それに重ねて男性へのアプローチの仕方、今とるべき行動の決断きっかけを促していく。自信満々なだけじゃなくて、ビシッと理屈を合わせてくるあたりがまたできる男なわけです。

 

エルメス、ルイヴィトン、クリスチャンディオールなど、聞いたことのあるブランド名が盛りだくさん。各企業がどうやってブランドを守ってきたのか、どういう姿勢で経営されているのか、どんな歴史を経て今があるのか。知っていそうで知っていない雑学がたくさん。

 

それから何と言ってもこの本の主題は「半年で結婚しないとクビ」っていうめちゃくちゃな課題。主人公が担当する婚活コラムのネタのために結婚しろってことなんだけど、主人公は極めて「普通な子」なわけです。一生懸命仕事をして、そこそこ長く付き合っている彼氏がいて、さぁいざ結婚しようってところで会社を辞める。そして振られる、さぁどうしようって。

 

彼女が元カレに引きずられながらも新しい恋をしようとしていくっていうところも、同じ女性として共感するところ、理解できないところがあって。ちょうどよく頭を使いながら読める本でした。久しぶりに1日ぶっ通しで読み切った!ページ数の割に文字数がそんなに多くないので読みやすいです。恋愛小説とビジネス小説が半々ぐらいの心地いい割合。無理しないで読める魅力的な本でした。

これは私の好みとして歴代トップ5に入ってきそう。

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